「イチゴ栽培から牛の分娩まで」JAのスマート農業の広範な取り組み

日本農業新聞2019年7月17日JA面に、鹿児島県のJAのスマート農業の取り組み記事が掲載されていました。

元IT系企業に勤務していた方がJA職員となり、施設園芸(イチゴ栽培)の環境モニタリング用IT機器から、畜産(牛)での分娩監視用などのIT機器を一人で一手に引き受けて、組合員の農家さんの支援をしているというニュースです。

畜産分野は元々、設備化が進み、ITとの親和性も高い農業と言えますが、こちらのJAさんでの取り組みは、非常にシンプルで現場向きのIT機器が多いようです。しかし組合員の方は高齢者も多いでしょうし、ITに強い農協職員は頼りになる存在だと思います。

施設園芸でも、ハウス環境のモニタリング機器の導入を進めており、イチゴ農家の方が自らメーカーとなって開発販売している製品を、こちらのJAでは推進をしています。

いずれの製品もシンプルで、おそらく価格もこなれたもので、現場的なスマート農業と言えそうです。面白いのは一人のITに強い職員さんが、畜産であろうと施設園芸であろうと、現場対応をされているということです。施設園芸が畜産に学べる良い機会とも言えそうです。

 

参考情報:JAあおぞらの自己改革(広報誌) 2019年1月記事にスマート農業が掲載