千葉大学園芸学部(千葉県松戸市)に、施設園芸、植物工場、養液栽培などでの野菜園芸生産を研究する蔬菜園芸学研究室(丸尾達教授、浄閑正史准教授)があります。大変歴史のある研究室で、OBや研究室の関係者、さらに関東近郊の園芸関係者が会員となっている研究会組織が土葉会です。今週の土曜日に第326回例会がありますので、この場でお知らせいたします(私は蔬菜園芸学研究室のOBではありませんが、隣の果樹園芸学研究室を卒業し、土葉会の会員です。また2019年度の幹事長にご指名いただきました)。
土葉会とは
土葉会には特に規約もなく、緩い活動形態をとっています。事務局は蔬菜園芸学研究室と、同研究室と関係が深く、同じ千葉県松戸市にある公益財団法人園芸植物育種研究所が年度ごとに交互に担当されています。会員の規定も特にありませんが、原則として1回以上は研究発表や情報提供を行うことになっています。外部の方をお招きして発表をお願いし、そのまま会員になられる方もいらっしゃいます。また年会費も1500円と安価で、年5回の行事(例会2回での研究発表や情報提供、日帰り見学会、年末開催のシンポジウム、宿泊の遠隔地での見学会)のうち1回でも参加することで元が取れると言われています。例会やシンポジウムは土曜日の午後半日を使い、5~7名程度の発表報告がある濃密な研究会になっています。
例会の回数が300回台ということで、昭和32年に発足して以来、長年にわたって活動を続けて来た歴史のある研究会です。メンバーは大学以外に関東近郊自治体の農業研究者、普及指導員などの公務員の方、JA関係者、種苗メーカー、農業資材メーカーなどの業界関係者が中心で、会員数は数百名規模と思われます。
今年度の活動計画
2018年度と2019年度の幹事さんと蔬菜園芸学研究室の先生方とで検討した活動計画をお知らせします。
【第326回例会】
- 5月25日土曜日13時~ 千葉大学園芸学部D112教室 テーマ:最近の話題
- 新しい根域環境制御装置(N.RECS)を利用した園芸作物の成長制御(仮題) 日本大学生物資源科学部 窪田聡氏
- 結露センサー付き複合環境制御装置を用いた湿度管理による促成ミニトマトの裂果抑制 千葉県農林総合研究センター 佐藤 侑美佳氏
- 他3~4題
【第327回例会】
- 9月7日土曜日13時 場所は同上 テーマ:スマート農業の最前線
- AGRIOS生産管理について(仮題) (株)井出トマト農園、(株)FarmOS 井出寿利氏
- ゼロアグリによるAI潅水制御について ルートレック・ネットワークス(株)
- 他、農研機構、制御機器メーカー等2~3題
【第328回日帰り見学会】
- 10月18日金曜日(予定)
- 視察先:茨城県農業総合センター園芸研究所、(株)武蔵野種苗園、ベビーリーフ生産者、パプリカ生産者(予定)
【第329回シンポジウム】
- 12月7日土曜日 千葉大学園芸学部 テーマ:都市近郊農業の経営戦略と品目展開
- 基調講演:オイシックス・ラ・大地(株) 阪下利久氏
- 情報提供:(有)ファームヤード 吉岡重明氏、他千葉県、神奈川県、東京都等4~5題
【第330回二泊見学会】
- 2020年1月に韓国の施設園芸視察を計画中
例会、シンポジウムは、会費をお支払いいただければ当日参加も可能です。アップトゥデイトな企画が多く、業界関係の皆様、新規参入をお考えの皆様にも大変有益な研究会としてお勧めいたします!